七宝瀧寺(しっぽうりゅうじ)は大阪泉佐野市にある真言宗犬鳴派の大本山で、犬鳴山の山中にあります。約1300年前に役行者によって開山された日本最古の修験根本道場である当寺院は女人禁制の大峰山と違い、女性も修行でききることで知られています。境内には巨大な不動明王像や多数の祠、そして仏像が並んでいます。また、山中には犬鳴川が流れており、「行者の瀧」など計7つの瀧と行場があります。犬鳴山では宇多天皇の時代に義犬伝説が生まれました。山中で猟師が射ようとしていた鹿を、犬が鳴いていたため逃してしまったところ、猟師は怒ってその犬の首をはねました。ところが、その首は飛び跳ね、まさに猟師を襲おうとしていた大蛇に噛み付いたと言われています。自分を助けてくれたにも関わらず、犬を殺した事を知った猟師は悔恨の念で、七宝瀧寺の僧となり愛犬を供養したと言われています。この話を知った宇多天皇は感動し、山号を「犬鳴山」と改めるよう、七宝瀧寺に命じました。犬鳴山七宝瀧寺へ向かう道筋には名犬・義犬の墓が今もあります。
住所
〒598-0023 大阪府泉佐野市大木8番地
アクセス
南海本線「泉佐野駅」・JR阪和線「日根野駅」より
南海バス「犬鳴山」行き終点下車 徒歩約25分
電話番号
072-459-7101
料金
行者ヶ滝見学 50円(維持管理費)
営業時間
7:00~17:00