松島新地はかつて大阪市西区にあった遊郭で、大阪5大新地の一つとして知られています。現在は約8万平方メートルの敷地内に104店舗の料理店が存在しています。また、住宅や町工場も見受けられます。現在の松島公園がある地区はかつて、寺島と呼ばれており、その北端に樹齢約300年の松の大木があったため、寺島の北端を「松が鼻」と呼んでいました。松島の地名は寺島と松が鼻の一字を取って名付けられました。1869年には上記の場所を統合し、松島町が誕生。近代最初の外国人向け遊郭となりました。また、遊郭の中心地には桜が植えられ、南端の花園町に遷座された大阪天満宮行宮の境内にも桜が植えられたため、当地は桜の名所としても知られていました。当地は戦前、現在の千代崎1丁目と2丁目にあり、心斎橋筋商店街と肩を並べるほどの賑わいを見せていましたが、大阪大空襲でその町並み全てを焼失。戦後は現在の本田2丁目と九条1丁目に場所を移し、松島新地料理組合として営業を始めました。
住所
〒550-0027 大阪府大阪市西区九条1-11-19
アクセス
Osaka Metro中央線、阪神なんば線「九条駅」徒歩2分