堺市博物館は、大阪府堺市堺区の大仙公園内にある人文科学系の博物館で、市制90周年記念事業として1980年に開館しました。生涯学習と市民文化向上を目的に、歴史、美術、考古、民俗などの資料を展示している当館では、常設展のほか、特別展や企画展、そして無料の古墳シアターも開催しており、2019年6月には来館者数300万人を突破しました。当館は「古墳・仁徳陵」、「自由都市・堺」、「堺の産業・文化」、「祈り・祭り」、そして「企画展示コーナー」の５つのコーナーから構成されています。また、当博物館の入り口にはいたすけ古墳から出土した衝角付冑型埴輪の大きなレプリカが立っており、実物は館内の古墳コーナーに展示されています。当埴輪は、市民運動による破壊の危機をまぬがれた埴輪で、堺市指定有形文化財であり、堺市の文化財シンボルマークとしても知られています。そのほか、古墳コーナーには、仁徳天皇陵をはじめとする古墳からの出土品の数々や大塚山古墳などの発掘状況について知る事ができます。