堀川戎神社は大阪市北区にある神社で、大阪市内南部の今宮戎神社や兵庫県の西宮戎神社などとともに商売繁盛の神様、蛭子（えびす）大神を祭神とし、少彦名命（すくなひこなのみこと）・天太玉命（あめふとたまのみこと）を配神として祀っています。社記によると創建は550年頃とされ、止美連（とみのむらじ）吉雄が、蛭子大神のお告げにより、浪華堀江の芦辺で拾った玉を神霊の代わりとし、難波富島に祀ったのが当社の起源とされています。また、文和（ぶんな）年間（1352～55）に、この地に移築再興したと言われています。1945年に戦災で建物の全てを焼失しましたが、1963年には本殿が再建されました。「キタのえべっさん」として親しまれる当社は今宮戎、西宮戎と並び、「三大戎」に数えられ、毎年1月9日から11日にかけて十日戎が開催されます。十日戎の時期になると大勢の参詣客で賑わい、境内では「商売繁盛で、ササ持って来い！」という景気のいい掛け声が響き渡ります。