淀屋橋は、大阪市を流れる土佐堀川に架かる橋で、2008年には国の重要文化財に指定されました。初代の橋は、江戸時代の豪商であった淀屋によって架橋され、橋長約65m、幅員約4mのものでした。橋名は、その淀屋にちなんでつけられました。当時日本一の木材商であった初代主人・淀屋常安(じょうあん)は中之島の開拓者としても知られ、その名は下流の常安橋として今に残っています。淀屋家は堂島米市場や天満青物市場、そして雑喉場(ざこば)魚市場の形成など、商都大阪の形成に多大な貢献をしましたが、その影響力が武家社会にも及ぶようになり、1705年に突如として闕所(けっしょ)処分とされました。当時の橋は1885年の大洪水により流失し、現在の橋は1922年から始まった第1次都市計画事業の一環として意匠設計の懸賞募集が行われ、1935年に完成しました。パリのセーヌ川を参考に景観に配慮したデザインが特徴的で、大阪市が行なった橋に関する意識調査では、市民にとって最も魅力を感じる橋として名が上がっています。
住所
〒530-0005 大阪府大阪市北区中之島1丁目3
アクセス
地下鉄御堂筋線「淀屋橋」駅徒歩1分
営業時間
24時間