河底池は、天王寺公園の敷地内、茶臼山の付近にあります。かつてこの場所は大坂の陣で戦いの舞台にもなりました。大坂冬の陣では徳川家康の本陣、大坂夏の陣では真田幸村の本陣になりました。このことを伝える看板も見られます。もともと河底池は、諸説ありますが、和気清麻呂が上町台地を横断する横断する堀川を掘った際の名残と言われています。河底池からも近い茶臼山は掘り出した際の土を積み上げたものとされています。昭和12年には、この人工の池に橋が架けられ、和気清麻呂の名にちなみ「和気橋」と名付けられました。秋になるとこの真っ赤な和気橋と、うっそうと生える紅葉が河底池と対比して美しい風景を作り出します。池からは通天閣の姿も眺めることができ、ゆったりとした時間を過ごすことができるでしょう。JR天王寺駅より徒歩5分ほどの場所にあり、大阪市立美術館や江戸時代に造られた有料庭園・慶沢園、天王寺動物園などの観光スポットからも近いです。