錦橋は、大阪メトロ肥後橋駅より徒歩すぐの場所、土佐堀川に架かる橋です。朝日フェスティバルホールの南側に位置しており、橋長は55.1ｍ、幅員10.6ｍとなっています。澱んで汚れがひどくなってしまった水を浄化するために、1931年、土佐堀川可動堰として造られました。しかし、戦後、堀川のいくつかは埋め立てられ可動堰も運転を停止。錦橋の土佐堀川可動堰も、現在はその役目を負えています。建設されてから約50年が経った1985年には、橋面の美装化整備が行われ、アスファルト舗装はグレーのタイル敷へと変更されましたが、照明灯は建設された当時のデザインを復元しています。今の錦橋という名称になったのもこの頃のことです。この整備工事が行われた際、中之島の歴史を知ってもらうために、江戸時代後期から明治時代初期の橋を描いた錦絵のタイル焼が飾られました。この橋の上にある錦絵のようなギャラリーから錦橋という名称に変わったのでした。