空堀商店街は、東側の上町筋から谷町筋をはさみ、西側の松屋町筋まで続く、長さ東西約800mの商店街です。「空堀（からほり）」という名前は、大阪城の南側にあった外堀「南惣構堀（みなみそうがまえぼり）」が空堀だったことに由来しています。水が張られている「水堀」に対し、水がない堀を「空堀」と呼びます。空堀商店街が始まったのは、明治時代の終わり（20世紀のはじめ）ころ。空堀地蔵尊の定期市を中心に、賑わいを見せました。第2次世界大戦の空襲で被害を受けなかったため、戦後はいち早く復興を果たしました。今でも大正・昭和時代の雰囲気を色濃く残している商店街です。空堀商店街は、多くの店がアーケードの中にあるので、雨でも傘を差さずに買い物できます。魚屋さん、八百屋さん、昆布屋さんなど、生活に密着した庶民的なお店が軒を並べる一方、薬膳カレーで知られる「旧ヤム邸」や野菜御飯ランチをメインとした「野菜御飯 幻想植物園」など、個性的なお店もちらほら見つかります。空堀商店街の周囲には、長屋や御屋敷を再生した複合ショップなども点在しているので、時間を多めにとって、散策してみると良いでしょう。