三津寺は、御堂筋と三津寺筋の角に建つ、真言宗御室派のお寺です。地元では「みってらさん」や「みなみの観音さん」と呼ばれています。744年に、聖武天皇の依頼で行基が本堂に十一面観世音菩薩を安置したのがはじまりといわれています。行基は、奈良県の東大寺の大仏の完成に力を尽くした高僧です。三津寺の本堂は1808年に再建されたもので、大阪の中心部に建つ木造建築でありながら、第2次世界大戦の空襲で奇跡的に焼け残った建物です。本堂の横に建つ、お城のような外観の建物は、1933年に鉄筋コンクリート造で建てられました。2019年12月〜2023年4月の約3年半の間、本堂庫裏の全面改築・改修を行うため、残念ながら本堂の見学はできません。その期間中は、千日前にある三津寺墓地「松林庵」管理棟で納経を受け付けています。「松林庵」には、道頓堀を開削したとされる安井道頓のお墓があります。三津寺は、江戸時代の浄瑠璃作家・近松門左衛門作の「曽根崎心中」や1966年に完成した新作落語「まめだ(豆狸)」の舞台としても知られています。
住所
〒542-0085 大阪府大阪市中央区心斎橋筋2-7-12
アクセス
Osaka Metro「心斎橋駅」から御堂筋を南へ徒歩5分、Osaka Metro「難波駅」から御堂筋を北へ徒歩5分
電話番号
06-6211-1982
営業時間
9:00~17:00(本堂庫裏の全面改築・改修期間は10:00〜16:00)