芝川ビルは、1927年に芝川又四郎の依頼で建てられました。設計者は、渋谷五郎と渋谷の弟子で小川香料大阪支店ビルも手掛けた本間乙彦です。芝川又四郎が、耐震性と耐火性を兼ね備えた建物を希望したため、その当時はまだ珍しかった鉄筋コンクリート製で建てられています。芝川ビルの特徴は、南米のマヤ・インカ文明に影響を受けた装飾で、瓦はスパニッシュ瓦を使用しています。ビルのデザインは、フランク・ロイド・ライト設計の旧帝国ホテルやアメリカ西部でその当時はやっていた「スパニッシュ・コロニアル・リヴァイヴァル」の影響を受けたのではないかといわれています。芝川ビルは、1929年から第2次世界大戦中まで、花嫁学校として使われたこともありました。花嫁学校とは、結婚前の若い女性が料理や裁縫などを習う学校のことです。現在では、食器店・yumiko iihoshi porcelainやセレクトショップ・dieciなど、センスの良いショップがテナントとして入っています。ポルチコのある屋上テラスでは、ビアガーデンなどのイベントが開かれることもあります。
住所
〒541-0044 大阪府大阪市中央区伏見町3-3-3
アクセス
地下鉄御堂筋線「淀屋橋駅」11番出口から徒歩1分
電話番号
店舗により異なる
料金
店舗により異なる
営業時間
店舗により異なる