今宮戎神社　十日戎は、今宮戎神社で1月9日～11日にかけて開催される商売繫盛を祈願するお祭りで、毎年約100万人の参詣者でにぎわう、大阪の冬の風物詩 です。17世紀には、すでに開催されていたという記録が残されています。今宮戎神社の境内では、「商売繫盛で笹持ってこい」のお囃子が鳴り響く中、公募で選ばれた福娘が、福笹と縁起物の「吉兆」（きっちょう）を授与します。福笹は、商売繫盛の神である戎様が右手に持つ釣竿にあやかって授与されるようになったともいわれています。駅から今宮戎神社へと向かう道には、熊手型や扇型などの「福さらえ」を販売する屋台が立ち並び、ご利益を求める参拝客が買い求めます。お祭り最終日の11日は「残り福」と呼ばれ、福さらえを値切って購入する人もいるそうです。十日戎の期間中には、駕籠（かご）に乗った芸妓さんと「ホエカゴホエカゴ、エライヤッチャエライヤッチャ」の掛け声をかける幇間（ほうかん）たちが今宮戎神社を参詣する、宝恵駕籠（ほえかご）行列も行われます。（2021年は中止の予定です）