小西家住宅主屋(旧小西儀助商店社屋)は、接着剤のボンドでおなじみのコニシ株式会社の前身・小西儀助商店の本社として、1903年に完成しました。小西儀助商店は、もともと薬を販売する会社として始まったため、薬の町として知られる道修町(どしょうまち)に建っています。敷地面積は約1,060平方メートルあります。主屋は、お店と住居部分の間に中庭がある、表屋造りで建てられています。これは京都の町屋に多い建築様式です。外観は、防火性に優れた塗籠(ぬりごめ)式の土蔵造りになっています。完成当時は3階建てだった小西家住宅主屋ですが、1923年に3階部分が撤去され、今の状態になりました。敷地内には、衣装用・薬品用・食品用の蔵も建っています。残念ながら、外からしか見学することはできないのですが、この時代の木造建築がほぼ当時の状態のまま残されていることは、かなり珍しいです。小西家住宅主屋は、2001年に国の重要文化財に指定されました。谷崎潤一郎の小説「春琴抄」の舞台としても知られています。
住所
〒541-0045 大阪府大阪市中央区道修町1-6-9
アクセス
Osaka Metro堺筋線「北浜駅」から徒歩5分
電話番号
06-6228-2811
料金
無料
営業時間
外観見学自由