佐川美術館は、佐川急便株式会社の操業40周年記念事業の一環として、様々な文化事業を通じて芸術と文化の振興発展への貢献を願って1998年、守山市に開館しました。美術館へはJR守山駅から近江鉄道バスに乗り換え、「佐川美術館」行に乗り約30分程で到着します。水の上に浮かび建つようにも見える本館は広く、館内のどこにいても美しい水庭を眺めることができるような造りになっています。景観とマッチした建物は数々の賞を受賞しています。館内には日本美術界を代表する作家、平山郁夫や佐藤忠良、樂吉左衞門の作品を中心に展示。佐藤忠良のエリアでは、作品に触れられるため、肌でその美しさを感じることができるでしょう。また展示室に隣接した茶室は、樂吉左衞自ら設計の創案を行った場所です。茶室まで行く道のりもこだわりを感じますが、水庭の水面と座面が同じ高さになる茶室は、まるで潜っているような感覚になり、時の移ろいを感じることができます。