駿府城公園は、かつて徳川家康によって築城された駿府城の跡地を整備した公園です。別名・府中城や静岡城などとも呼ばれる駿府城は、1585年家康が将軍職を退いた後、今川氏の館があった場所に築城を開始。途中火事による焼失がありながらも、年月をかけて三重の掘に五層七階の天守を持つ城郭が建設されていきました。徳川家康亡き後、1635年に城下からの出火により城は大半を焼失。再建されることなく長い間放置されてましたが、戦後になって本丸と二ノ丸部分は公園として整備。平成に入ってから巽櫓や東御門、坤櫓が伝統的工法より復元されています。坤櫓では床下の構造が見えるガラス張りの床や、かつての江戸の3D映像など、楽しい体験も実施。四季折々に表情を変える庭園や家康像もあり、憩いの場として多くの人に親しまれています。広い園内には現在発掘調査中の箇所もあり、今後ますます楽しみな公園です。駿府城公園へのアクセスはJR「静岡駅」から徒歩約15分、静岡鉄道「新静岡駅」からは徒歩約12分。それぞれの駅前から運行する駿府浪漫バスの利用も便利です。