「羽黒山」は「月山」「湯殿山」と合わせて「出羽三山」と呼ばれる霊山です。JR「鶴岡駅」より最寄りの「羽黒山頂」までバス50分で行くことができます。参道入口から頂上の「羽黒山三神合祭殿」まで約1.7kmあり、「一の坂」「二の坂」「三の坂」という2,446段もの石段を登って行きます。途中、勾配が急な場所や狭い道があるため、石段の上り下りが心配な方は車やバスで登ることもできるようになっています。
頂上に向かう修験道には樹齢300年以上の杉の木が生い茂り、時折風の流れにのって聴こえてくる山伏の法螺貝の音が引き締まった空気を感じさせます。道中では、樹齢千年と言われる巨大な杉「爺杉」、600年以上前に建てられた東北最古の「五重塔」を見ることができます。「五重塔」を過ぎたところから、一の坂が始まります。二の坂、三の坂と続く石段の道は登山さながら。全て登り終え頂上にたどり着いた時に得られる達成感、爽快感は疲れを忘れさせるほど素晴らしいものです。
頂上の「羽黒山三神合祭殿」は、茅葺屋根と総漆喰でできた荘厳な社殿。きつい道のりを一歩一歩あきらめず進んでたどり着いた社殿で知らなかった自分に出会えるかもしれません。